ユニットバスに篭って準備を始める。

(勢いで言ったものの…ちゃんとできるんやろか)

少し不安もあったが
龍次さんの時はまったくの未経験から
気持ちいいと感じるようにまでなれたんだから
きっと大丈夫だと自分に言い聞かせた。

正直まだあの時の事があって怖い気持ちもある。
だからと言っていつまでもユキヒロにばっかり
ウケをやってもらうわけにはいかないと思った。
あいつはタチリバなんだから、
タチりたいという気持ちは絶対あるはずだ。
オレがその気持ちを満たしてやらないと…。
お互いバニラ*で満足するほどウブじゃないし。

準備が終わった。いよいよだ…。

***

「く…うぅ…」
「ねえ、やっぱりやめようよ…指でもすごいきつかったのに…」
「だ、大丈夫、や…」

と言ったものの、12年ぶりだ。
龍次さんとの初めての時を思い出すような痛さだった。
体の力の抜き方は分かっていたつもりだったが
やっぱり「あの時」の事が無意識に緊張させるのか、
手が震えてなかなかうまくいかない。

「よいしょ…」
「どう、した……?」
「リラックス、して…」

上半身を起こした格好でユキヒロはキスをしてくれた。
右手で体を支えながら、左手で頭を撫でてくれた。

(あぁ、なんか落ち着…)

「ぐぁっ!っつー…」
「だ、大丈夫!?」
「リ、リラックスしたら…体の力、抜けて
 い、一気に入ってきた…ハハハ」
「一回抜く…?」
「イヤ…このまま…」

(なんか…あの時と似とるな…)

オレは龍次さんと始めて一つになった夜の事をふと思い出した。
そうだ、あの時と同じように…

「ゆっくり横になってみ…」
「うん…」

そのままオレも両膝を付いて上半身を倒し、
ユキヒロにしがみつく。
うなじに顔を埋め、香水の匂いを嗅ぐ。
滑らかな肌を撫でる。
少し顔を起こし、目を見つめる。

(大丈夫だ…あいつじゃない…怖くない…)

頭の中で何度も唱える。

「背中…さすってくれるか…」

ユキヒロはゆっくり背中をさすってくれた。
痛みが少しずつ引いていく。
背中をさすりながらニヤリと笑う。

「泰三さん…あの日の事思い出してるでしょ」

読まれてたか。

「ある意味2度目の初体験やからな…」

痛みは大分なくなった。
ユキヒロの目を見ていると不思議に怖さもなくなっていた。
少しずつ動き出す。忘れていたあの衝動がよみがえる。

「あ…、気持ち…よくなってきた…かも…」
「オレも、気持ちいいよ…」

嬉しかった。
ただ、一つになれる事が。
この先の事は…どうなるか、よく分からないけど
今こうしていられる事が幸せだった。
恐怖は、もう消え去っていた…。

***

「はー。久々にウケやったわあ…」
「トコロテンしなかったねえ(・ω・`)」
「元々そういう体質やからなー」
「でもなんか嬉しかった」
「ん?」
「これでタチでもウケでも一つになれたもん」
「ゴメンな、今までずっとウケばっかりやらせて」
「いいよ、ウケはウケで気持ちよかったから」
「でも、やっぱり…過去と向き合う事から逃げてタチばっかりやってきて
ユキヒロもタチりたいやろうなって思った事もあったけど
やっぱり怖くて踏み切れんかった…
今日も正直…怖かったけど…ユキヒロやったからできたんや…
おかげでトラウマが克服できた…。ホンマにありがとうな」
「いいよ、そんなかしこまらなくてもw」
「…そうか?」
「うん、オレだって泰三さんががんばってウケしてくれて
オレの事ホントに好きでいてくれてるんだって再認識できたもん」
「そうか」
「うん」
「これからはオレもウケできるから、タチりたい時は言ってな」
「了解ッス♪」

俺達はまた抱き合った。
ユキヒロの体温が幸せだった。
(´・ω・`)★☆(´・ω・`)★☆かいせつ★☆(´・ω・`)★☆(´・ω・`)

はいエロ!w
皆様お待ちかねのエロですw
しかも泰三ウケバージョン(*´p`)萌え萌えキュン♪
泰三がトラウマを克服していく様子を書きました。
強引だったかなあ(;´ω`)

(´・ω・`)★☆(´・ω・`)★ゲイ能用語☆(´・ω・`)★☆(´・ω・`)

*1 バニラ:アナルセックスをしない人たちの事。由来は不明。