「いっ…!」
「ムリするなよ…」
「イヤや…」

オレは龍次さんの上に跨って
初めて一つになろうと悪戦苦闘していた。

「う……ぐぁっ!」
「お、おい…うわ、キツいな…大丈夫か…?」
「………す、すげー痛い…」
「抜くか…?」
「い、イヤや…この、ままずっと…」
「前に倒れてこれるか…?」

両膝を突き、ゆっくり上半身を前に倒していく。
龍次さんが優しく背中に手を回して抱きとめてくれた。

「ゆっくり深呼吸しぃ」

言われた通りに深呼吸する。
下腹部を覆っていた重い痛みが少しだけ和らいだ。
背中を撫でながら、キスしてくれた。
右手が股間を愛撫してくる。
痛みですっかり萎えていたのに、簡単に立ってしまった。

「ははは、さすが17歳やな」
「う、く…あっ…」
「イけそうか?いつでもイッてええで」
「あか…あかん、出そう……」
「よし、思いっきり出せ!」
「うああ、で、出る!ああああ!」

初めての合体はなんとも初々しいもんだった。

「ぎょうさん出たなw」
「はあ、はあ……」
「そろそろ、抜くか…?」
「イヤや、ずっと、こうしときたい…」
「そっか。ほな、萎えて自然に抜けるまでな」
「うん…龍次さん、好きやで」
「オレも好きやで」

告白してから1ヶ月目、6月のある週末の事だった。

***

それから10ヶ月…高校を卒業して、
オレは家を出て龍次さんの家に住まわせてもらい
新世界にあるフレンチレストランで働き始めた。
元々料理は好きだったが、
卒業したら一緒に住もうか、という龍次さんの誘いに
龍次さんのためにもっと旨い物を作りたい、と思い、
進路も決まってなかった事もあり、龍次さんの家の近くにあった
このレストランを就職先に選んだ。
新世界とはいえ一応本格フレンチのレストランで
レベルも高く、叱られる事も少なくなかったが
龍次さんのために、という一心でがんばった。

「ハイ、今日はミートローフ」
「おお!すごいな!めっちゃ旨そうやん(*゚∀゚)=3」
「ヘヘヘ、ハンバーグみたいなもんやけどな」
「イヤイヤ、お前の愛が込もっとるがなw」
「うわー、オッサンくさwww」
「お前もそのうちこうなるでw」
「ならへん。絶対ならへんwさ、食べよ!」
「おう、いただきます!」
「いただきます」
「お、旨い!」
「そりゃあ、オレの愛が込もっとるからな」
「お前もゆうてるやんw」
「オッサンと一緒に住んでるからうつったんやわ。責任とってなw」
「ええで。今日も一杯責任取ったるw」
「エロオヤジwww」

俺達はもくもくとメシを食った。
時々目が合うとニヤッと笑いあう。
あとは他愛もない会話を少しだけ。
オレはこの空気が好きだった。
少ない会話で通じ合えるこの時間が。
どんな高級レストランよりこの食卓での食事が幸せだった。
ここは、2人だけの特等席だと思った。

「ごちそうさま!あー旨かった!」
「ごちそうさまー。あ、龍次さん」

リビングのソファに行こうとしている隆二さんを呼び止める。

「ん?」
「口の上、ケチャップついとるで。鼻血みたいやんw」
「え?あ…w」
「オッサン臭い事ばっか言うくせにこういうとこは子供みたいやなw」
「うっさい!wあ、そうや、ちょいこっち来てみ」
「何?」
「ええから」

ソファに座った龍次さんはニヤニヤしながら手招きし、
左手でポケットをごそごそと探る。
かすかにチャリ、っと金属の触れる音がした。

「手、出してみ。左手」
「は?」

右手でオレの左手を掴む。
ポケットから出した左手がオレの左手の指に添えられた。

「ぴったりやな」
「これ……って…」
「今日で1年やろ。記念にな。ペアやで、ペアw」

そう言って自分の指にももうひとつの指輪をはめて見せる。

「龍次さん……」
「これからも、よろしくな」
「……うん!」

オレは龍次さんに抱きついた。
知らない間に涙がこぼれていた。
(´・ω・`)★☆(´・ω・`)★☆かいせつ★☆(´・ω・`)★☆(´・ω・`)

ハイ。いきなりエッチシーンですいませんw
龍次さんと泰三の恋愛もしっかり描きたかったんで。
その後二人の同棲生活が始まります。
そして泰三は龍次の家の近くにあるフレンチレストランに就職します。
ちなみにこのレストランは実在するお店で
新世界の「ビストロ・ヴェー」というお店です。
同棲って憧れるんですよねえ…(*´ω`)
二人だけで囲む食卓が、どんなレストランよりも特別で、
幸せの象徴だと思い、タイトルにしました。